猫の生態・生物学的観点からみる最適なキャットフードとは?

オススメのキャットフードをまとめているサイトを見ると、グルテンフリー、お肉はちゃんとした部位を使っています!、国産、国内工場で製造などなど一体どこをみればいいのか?そして何が正しいのか?分からない状態です。

といのも、猫の宿命である慢性腎不全(腎臓病)に効果がある食事が解明されていないからです。

ここでは、猫の生態・生物学的観点から、猫に適した食事を考察します。

私たちが飼っている猫は、食肉目ネコ科(ライオンやヤマネコなど)に属する肉食動物です。

生物が何をどのように食べているかは、その生物の歯と内臓と生活環境から読み取れます。

早速猫の生態・生物学的観点から、何が愛猫にとって最適な食事なのかみていきましょう!

肉食動物は肉をかみ切ったら、咀嚼せずに丸飲みします。

テレビやネットでライオンの捕食映像を見てみてください。
喉を動かしながらゴクリと飲み込んでいます。

肉食動物には、獲物を狩るためと、狩った獲物の肉を切るための「歯」があればいいのです。
猫には歯が30本あり、食べ物をすりつぶすための臼歯がないです。

そして、猫が犬や牛や馬と比べて、極めて腸が短いの特徴です。
猫の腸は2mしかなく、牛は50mもあります。

実は、植物は消化しにくい食べ物であり、草食動物は複雑な構造の胃や腸となっています。

猫には植物由来の栄養素は必要か否か?

キャットフードのサイトを見ると、猫は肉食だから穀物が含まれていないフードがいいと書かれています。

ですが!!

肉食動物は、捕食した動物の内臓を最初に食べます。

そして、そんな捕食した動物の内臓には消化中である植物が含まれています。間接的ではありますが、こうして肉食動物も植物由来の栄養素を摂っています。

消化途中の植物になるので、腸の中で発酵している感じでしょうか?

腸の中で分解される、植物の栄養素だけではなくて、腸の中の微生物の代謝産物であるタンパク質・アミノ酸や揮発性脂肪酸がメインであるかもしれません。

ペットになる前の猫は何を食べていた?

猫が人と共生し始めたのは、古代エジプト時代からです。

穀物を食べるネズミから、穀物を守るために猫が飼われ始めました。

そう!

猫はネズミをそのまま丸ごと食べていました。

猫は肉食動物であるため、大事な穀物を食べてしまう心配がなくまさにwin-winの状態です。

あとは、昆虫や鳥にトカゲなどの爬虫類が基本ですね。

今は、蛇用の餌としてマウスやラットが養殖されています。

栄養価も公開されているのでみていきましょう。

見えにくくてすみません。

簡単にまとめると、高たんぱく質低炭水化物で、栄養価が高いということがわかります。

乾物量エネルギーとは、乾物重量1gにおけるエネルギー量のことです。

つまり、乾物量が高くて乾物総エネルギー値が高いほど、エネルギー量の多い餌となります。

まさに猫の歯と消化器官にあったものとなっています!

猫がねずみを食べるのはさもありなんですね。

ここには記載しませんが、ことりや爬虫類のたんぱく質量はマウスと同じかマウスよりも高いです。

昔から、高たんぱく質低炭水化物の食事をしてきたことがわかります。

ペットフードが主流となり50年ぐらいでしょうか?

少しづつ慣れて進化してきているとはいえ、やはり猫の体は炭水化物を過剰に消化・代謝できるようにはできていないと思われます。

猫の生態・生物学的観点からみる最適なキャットフード

猫の生態・生物学的観点からみると高たんぱく質低炭水化物なキャットフードがいいと言えます。

この他にも、猫の食事には、様々な注意事項があります。

次の記事で、猫に必要な栄養素についてお話しします。


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