猫野ひなた
最近グレインフリー・グルテンフリーを
表示しているキャットフードに
「さつまいも」が入ってるのを
よく見ませんか??
だいたい配合している理由は、
- 毛玉コントロール
- 便秘予防
- 腸活
でも、忘れていませんか?
猫は肉食動物です。
自然界では、植物を摂ることは
ほぼほぼありません。
猫に食物繊維は必要なのでしょうか??
結論から言うと、少量は必要だが
過ぎると健康を害する。
利益相反する論文を引っ張るのは
好きじゃないのですが、
こちらはさすがペットフード会社という
まとまりです。
この著者の方は、ずっとこうした猫の栄養学に
ついての論文を書いていてとてもためになります。
時間がある方は是非原文をお読みください。
参考 ペットフードで使用される主な食物繊維・オリゴ糖源原料J-STAGE腸内環境とたんぱく質の消化率の両立は相反し、
水溶性食物繊維によってたんぱく質消化率は
一般的に低下することがわかっています。
また、不溶性食物繊維は、毛玉や餌の
吐き戻し予防に効果があることが分かっています。
しかし、かといって不溶性食物繊維を増やし、
水溶性食物繊維を減らすと酪酸の欠乏症になり
腸が炎症を起こします。
多すぎても少なすぎてもいけない。
しかし、適量というと、
キャットフードのそれ以外の
原材料との組み合わせによって
変わることが示唆されています。
というのも、高たんぱく質低炭水化物の
キャットフードだと、ビフィズス菌等が
もともと少ないのにさらに極端に少なくなることが
分かっています。
しかも、免疫が非常に下がっている猫に対して、
オリゴ糖や、食物繊維を与えるプレバイオティクスを行うと、
悪化することが分かっています。
このように、一概に適量が言えないのが現状です。
飼い主は、よく猫の状態、排泄物の確認を行い
今あたえているキャットフードが
猫にあっているかを確認しないといけません。
ヴァラク
猫野ひなた
ヴァラク
猫野ひなた