健康を維持するのに、猫に必要な栄養素は?

こんにちは、猫野ひなたです。
今日も、可愛い愛猫の健康維持に役立つ情報を共有しますね。

猫に必要な栄養素の基準は、AAFCOにより、発表されています。AAFCOは、日本語で言うと、米国飼料検査官協会です。

米国飼料検査官協会というのは、アメリカのペットフードの栄養基準やラベル表示に関する基準を制定している団体です。AAFCOが定めたペットフードの栄養基準は世界的なスタンダードとなっており、日本のペットフード公正取引協議会もこちらの栄養基準を採用しています。

参考 AAFCO METHODS FOR SUBSTANTIATING NUTRITIONAL ADEQUACY OF DOG AND CAT FOODSAAFCO

しかし、こちらの栄養基準には、ほとんどの栄養素に上限値が設定されていません。
というのも、世界的共通認識として上限を設定するには、科学的根拠がな乏しいからです。

まだまだ、猫についての研究は発展途上。
仕方がないと思います。

では、猫の上限はどうやって計算されているかというと、他の生物で分かっていることを応用する応用栄養学からされています。

簡単に言うと各栄養素の上限は常識の範囲内でお願いしますという、暗黙の了解の上でペットフードは作られています。

AFFCOが定める基準はこちら

Sheet2
AAFCO栄養基準2016②

さらにこちらの書籍で、2011年に行われた成猫の研究で必要なタンパク質量の最低がkgあたり4.4gであることが分かったと書かれています。

参考 Feline Nutrition: Nutrition for the Optimum Health and Longevity of your Cat (English Edition)Amazon

これまでの研究から一貫して、猫は真性肉食動物だから低水分、低肉タンパク質、高炭水化物レベルのキャットフードが糖尿病、肥満、尿路障害、慢性腎疾患、過敏性腸症候群などの多くの猫の病気に関係しているとされています。

そもそも、AFFCOの基準は信頼できるのか?

ここまで、猫に必要な栄養基準の指標を紹介してきましたが、そもそもこれらのものは信頼できるのか?

という問題があります。

これが信頼できるかどうかという問題ですが、猫の健康研究所ねこけんでは、信頼できるとみています。

というのもこちらです。

こちらは、公益社団法人の日本獣医師会が公表しているデータで、犬と猫の寿命の推移です。

1980年と比べて、2009年では、猫が2.6歳から12.6歳まで伸びています!

さらに、「アニコム家庭どうぶつ白書2019」によると、損保に加入していた猫の平均寿命は14.2歳となっています。

この寿命の伸びの一つに、栄養状態の改善があると思っています。

もちろん、ネズミ捕りの利害関係から、ペット、さらに家族の一員という飼い主の意識の向上に加え、ワクチン接種、定期検診などが定着してきたこともあると思います。

ですが、人も猫も、体は食べたものできている

健康の維持には食べ物が一番です。

ほとんどのキャットフード会社が、AFFCOの基準を採用し、ほとんどの飼い猫がキャットフードを食べていると言うことは、少なくとも1980年代に比べて栄養状況は大幅に改善し、健康維持に一役かっているといえます。

あなたの愛猫が食べているキャットフードの栄養表示を一度ご覧ください。

あなたの愛猫の健康の維持は、キャットフードにかかっています。


猫の健康研究所ねこけんでも現在キャットフードおよび猫用サプリメントを開発中です。